
毎朝体重計に乗る習慣がある人と、そうでない人。ダイエットを意識しているとき、どちらの方が目標達成に近づきやすいのでしょうか。実は、毎日の体重測定は、私たちが思う以上にダイエット成功に大きく関わっています。
【現状の把握】
痩せやすいのは、結論から言えば毎朝体重を測る人です。その理由は、自分の体の現状を「数字」という客観的なデータで把握できることにあります。体重を測らない人は、体の変化を服のサイズや鏡で確認するしかなく、これは変化が起きてから初めて気づくことになります。一方、毎日体重を測る人は、わずかな変化でもすぐに察知できます。
【行動の修正】
例えば、前日に食べ過ぎたり、運動をサボったりした翌日、体重が増えていれば、その数字を見て「今日は少し食事に気をつけよう」「ウォーキングを取り入れよう」と、すぐに行動を修正できます。この「即座のフィードバック」と「行動の調整」こそが、毎日の体重測定の最大のメリットです。小さな修正を積み重ねることで、大きなリバウンドを防ぎ、常に良い状態を保つことができます。
【モチベーション維持】
ダイエットは長期戦です。モチベーションの維持が非常に重要になります。体重が停滞したり、目標達成に向けて順調に減っていたりする時、数字は正直に結果を示してくれます。体重が減った時は成功体験としてモチベーションになり、停滞した時は「なぜだろう」と原因を考えるきっかけになります。この数字との対話が、ダイエットのモチベーションを継続させる燃料となるのです。
【計測のコツ】
毎日体重を測る際、注意点が一つあります。それは、一喜一憂しすぎないことです。体重は水分量や食べたものの量によって、一日の中でも簡単に変動します。大切なのは、日々の変動ではなく、「グラフ」として見た時の長期的な傾向です。できれば、前日比で増えていても気にしすぎず、週単位、月単位で体重が減少傾向にあるかを確認しましょう。同じ条件、例えば「毎朝起きてすぐ、トイレを済ませた後」など、測定条件を統一することが、正確な傾向把握のコツです。
【習慣化】
毎朝の体重測定は、歯磨きと同じように習慣化してしまうことが理想です。特別なことではなく、日常の一部に組み込むことで、ストレスなく継続できるようになります。この小さな習慣が、あなたのダイエットを強力にサポートし、痩せやすい体質への一歩となるでしょう。

本記事はBLUEM代表の佐藤元紀が監修しています。新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科卒。健康運動指導士、健康運動実践指導者の資格を取得し、豊富な指導経験と独自のトレーニング哲学で多くの顧客の理想的な体型維持をサポートしています。安心・正確な情報提供に努めています。





