
ダイエット中に外食の予定が入ると、何を食べるべきか悩んでしまう方は多いでしょう。しかし、正しいベースの栄養管理の知識があれば、外食に臆することなく、目標に向かって進むことができます。
【PFCを理解】
ダイエット成功の鍵は、PFCバランスの管理にあります。PFCとは、タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の三大栄養素のことです。これらを適切な比率で摂取することが、体脂肪の減少と健康維持に不可欠です。まず、自分が1日に必要なPFCの量を計算し、それを意識して食事を選びましょう。特にタンパク質は筋肉の維持に重要なので、積極的に摂るべき栄養素です。
【外食の優先順位】
外食時には、提供される料理の中から、できるだけPFCバランスを保てる選択肢を選ぶことが大切です。まず、タンパク質源を確保することを最優先に考えます。肉、魚、卵、豆腐など、メインディッシュにこれらを含むものを選びましょう。次に、炭水化物ですが、白米やパンなどの精製された炭水化物よりも、野菜やキノコ類など食物繊維が豊富なもの、または少量のご飯を選ぶように意識します。脂質は、調理に使われている場合が多いので、揚げ物やドレッシングのかけすぎなどに注意し、控えめにするのが基本です。
【メニューの見極め】
具体的なメニュー選びのテクニックとして、調理法に注目しましょう。煮る、蒸す、焼くといったシンプルな調理法の料理は、揚げ物や炒め物に比べて脂質の量が少ない傾向があります。また、セットメニューやコース料理よりも、単品で注文することで、自分の必要な量だけを選びやすくなります。メニューにカロリーや栄養成分が表示されている場合は、それを参考にするとより正確な管理が可能です。
【食事量の調整】
外食でどうしても高カロリーになってしまいそうな場合は、他の食事で調整することを考えましょう。例えば、昼にしっかりした外食をした場合、朝食や夕食を軽めにしたり、その日の運動量を増やしたりすることで、トータルのカロリーとPFCの帳尻を合わせます。また、外食の直前に野菜スープなどを飲んでおくと、満腹感が得られやすくなり、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
【水分補給】
食事と直接関係ないように思えますが、ダイエット中の水分補給は非常に重要です。代謝を助け、老廃物の排出を促すため、水やお茶をこまめに飲むようにしましょう。特に外食時には、ジュースやアルコールではなく、お水を選ぶことで、余分なカロリーや糖質の摂取を防ぐことができます。
正しい知識と少しの工夫があれば、ダイエット中でも外食は楽しめます。ベースとなる栄養管理をしっかりと身につけ、ストレスなく健康的に目標を達成しましょう。

本記事はBLUEM代表の佐藤元紀が監修しています。新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科卒。健康運動指導士、健康運動実践指導者の資格を取得し、豊富な指導経験と独自のトレーニング哲学で多くの顧客の理想的な体型維持をサポートしています。安心・正確な情報提供に努めています。





