
ダイエットと聞くと、脂質を徹底的に避けるべきだと考えていませんか? しかし、それは大きな誤解です。脂質は私たちの体にとって必要不可欠な栄養素であり、種類や摂り方を工夫すれば、ダイエットの強力な味方になってくれます。
【脂質はダイエットの敵ではない】
脂質はエネルギー源となるだけでなく、ホルモンの生成や細胞膜の構成、脂溶性ビタミンの吸収を助けるなど、多くの重要な役割を担っています。極端に脂質を制限すると、これらの機能が低下し、かえって体調を崩したり、ダイエットが停滞したりする原因にもなります。重要なのは、どんな脂質を、どれくらいの量摂るかを知ることです。
【良質な脂質を選ぼう】
脂質には、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸(一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)、そしてトランス脂肪酸など、いくつかの種類があります。この中で、積極的に摂りたいのが「不飽和脂肪酸」です。
不飽和脂肪酸が多く含まれる食品には、アボカド、ナッツ類、オリーブオイル、アマニ油、魚(特に青魚)などがあります。これらの食品に含まれる脂質は、コレステロール値を改善したり、抗炎症作用があったりするなど、健康効果が期待できます。一方、スナック菓子や加工食品に多いトランス脂肪酸は、摂りすぎると健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ避けるようにしましょう。
【摂取量に注意する】
良質な脂質を選んだとしても、摂りすぎはカロリーオーバーにつながります。脂質は1gあたり9kcalと、炭水化物やたんぱく質に比べて高カロリーです。そのため、ダイエット中は特に摂取量に注意が必要です。
例えば、オリーブオイルやアマニ油を使う際は、大さじ1杯程度にとどめる、ナッツ類は一握り程度にするなど、適量を心がけましょう。また、調理法も重要です。揚げ物よりも、蒸したり焼いたりする調理法を選ぶことで、余分な脂質の摂取を抑えることができます。賢く脂質を取り入れて、健康的にダイエットを成功させましょう。

本記事はBLUEM代表の佐藤元紀が監修しています。新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科卒。健康運動指導士、健康運動実践指導者の資格を取得し、豊富な指導経験と独自のトレーニング哲学で多くの顧客の理想的な体型維持をサポートしています。安心・正確な情報提供に努めています。





