ダイエットの敵？添加物との上手な付き合い方

ダイエットを成功させるために、食事の内容に気を配るのが基本です。カロリーや糖質、脂質だけでなく、近年注目されているのが食品添加物です。添加物は食品の保存性や色、風味などを良くするために使われていますが、「ダイエットの敵」というイメージを持つ人も少なくありません。

しかし、現代の食生活において、添加物を完全に避けるのは非現実的です。大切なのは、知識を持ち、上手に付き合っていくことです。

【添加物がダイエットに影響する理由】
なぜ添加物がダイエットの妨げになる可能性があるのでしょうか。一つは、一部の人工甘味料が食欲を増進させる可能性が指摘されていることです。また、加工食品に多く含まれる添加物は、食品の栄養価が低いこととセットになっている場合が多くあります。つまり、添加物が多い食品は、満腹感を得にくかったり、必要な栄養素が不足しがちになり、結果的に過食につながる可能性があるのです。特に、ダイエット中に不足しがちなビタミンやミネラルを補うためにも、原材料を意識することが重要です。

【裏面表示をチェック】
添加物との上手な付き合い方の第一歩は、食品の裏面にある原材料表示をチェックする習慣をつけることです。原材料は、使用量が多いものから順番に記載されています。添加物についても、用途名（例増粘剤、着色料など）の後に具体的な物質名が記載されているものや、物質名のみが記載されているものなどがあります。

知っておくべきことは、原材料表示が長い食品や、知っている単語が少ない食品は、添加物が多い傾向にあるということです。購入前に少し立ち止まり、その食品が自分のダイエットの目標に合っているかを見極めることが大切です。

【避けたい添加物を知る】
すべての添加物が悪影響を及ぼすわけではありませんが、ダイエットを意識する上で特に気をつけたいものがあります。例えば、清涼飲料水やゼロカロリー食品に使われることの多い人工甘味料です。これらはカロリーがゼロでも、人によっては甘味への依存を高めたり、腸内環境に影響を与えたりする可能性が指摘されています。

また、着色料や保存料が多い加工肉やスナック菓子なども、同時に高カロリー、高脂質である場合が多いため、ダイエット中はできる限り控える意識を持つと良いでしょう。特に避けたい添加物をいくつか覚えておくだけで、食品選びが格段に楽になります。

【シンプルな食生活を意識】
結局のところ、添加物を減らし、ダイエットを成功させるための最も確実な方法は、シンプルな食生活を意識することです。未加工の野菜、果物、肉、魚といった、素材そのままの食品を選ぶことで、自然と添加物の摂取量は減ります。

自炊を増やし、外食やコンビニ食を減らすことも有効です。忙しい日々の中で全て手作りするのは難しくても、例えば「週に一回は加工度の低い食事を選ぶ日を作る」といった、実現可能な小さな目標から始めるのがおすすめです。

原材料表示のチェックを習慣にすることで、食品添加物に対する意識が高まり、より健康的な食生活を送れるようになります。