
ダイエット中において夕食の内容は非常に重要です。特に意識したいのがたんぱく質の摂取です。夜は活動量が減るためカロリーを抑えつつ、寝ている間の体の修復に必要な栄養素を届ける必要があります。ここでは無理なく続けられる、たんぱく質中心の夕食の工夫についてご紹介します。
【たんぱく質の重要性】
たんぱく質は筋肉や臓器、肌や髪を作るための材料です。ダイエット中に食事量を減らすと、脂肪だけでなく筋肉まで落ちてしまうことがあります。筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、痩せにくくリバウンドしやすい体になってしまいます。
また、たんぱく質を摂取すると食事誘発性熱産生という仕組みにより、食事をするだけでエネルギーが消費されやすくなります。糖質や脂質に比べてこの代謝が高いため、食べるだけでカロリー消費を助けてくれる栄養素と言えます。さらに腹持ちが良いため、夜中の空腹感を防ぐ効果も期待できます。
【食材選びのポイント】
夕食に取り入れるたんぱく質源は、高たんぱくかつ低脂質なものを選ぶことが大切です。脂質が高い肉類は消化に時間がかかり、睡眠の質を下げたりカロリーオーバーの原因になったりします。
おすすめはおなじみの鶏むね肉やささみです。皮を取り除くことで大幅に脂質をカットできます。魚介類であれば、タラやタイなどの白身魚、またはマグロの赤身やカツオなどが適しています。手軽に済ませたい場合は、豆腐や納豆といった大豆製品、ゆで卵なども優秀な食材です。これらを組み合わせて、一食あたり20グラム程度のたんぱく質確保を目指します。
【具体的なメニュー例】
忙しい夜でも簡単に作れるメニューをいくつか提案します。
一つ目は鶏むね肉のレンジ蒸しです。鶏むね肉に酒と少量の塩を振って電子レンジで加熱し、好みの野菜と一緒にポン酢やノンオイルドレッシングで食べます。油を使わないため非常にヘルシーです。
二つ目は鶏胸ひき肉のハンバーグです。ボリュームを保ちつつカロリーを抑えられます。ソースはおろしポン酢にすると、さらに脂質を控えることができます。
三つ目は白身魚のホイル焼きです。アルミホイルに魚とキノコ類、野菜を包んでトースターやフライパンで蒸し焼きにします。魚の旨味が野菜に移り、満足感のある一品になります。
【調理法のコツ】
食材だけでなく調理法も重要です。揚げる調理は衣が油を吸ってしまうため、ダイエット中の夕食には不向きです。焼く、蒸す、煮るといった調理法を基本にします。
炒め物をする場合はフッ素加工のフライパンを使用し、油の量を最小限に抑えます。また、味付けにマヨネーズやクリーム系のソースを多用すると脂質が高くなるため、スパイスやハーブ、香味野菜などを活用して風味を豊かにするのがおすすめです。カレー粉や七味唐辛子、大葉やミョウガなどを使うと、薄味でも美味しく食べることができます。

本記事はBLUEM代表の佐藤元紀が監修しています。新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科卒。健康運動指導士、健康運動実践指導者の資格を取得し、豊富な指導経験と独自のトレーニング哲学で多くの顧客の理想的な体型維持をサポートしています。安心・正確な情報提供に努めています。





