
海のミルクとも呼ばれる牡蠣は、美味しいだけでなくダイエット中の方にとって非常に優秀な食材です。濃厚な味わいからカロリーが高そうに思われがちですが、実際はダイエットをサポートする要素がたくさん詰まっています。今回は、なぜ牡蠣が痩せたいときにおすすめなのか、その理由と効果的な食べ方について解説します。
【低カロリーで低糖質】
牡蠣は非常にヘルシーな食材です。可食部100グラムあたりのカロリーは約60キロカロリー程度と、肉類や魚介類の中でも低い部類に入ります。また、糖質に関しても非常に低く抑えられています。
糖質制限ダイエットをしている方でも、安心して食事に取り入れることができるのが大きな魅力です。満足感のある濃厚な味でありながら、罪悪感なく食べられる点は、食事制限中のストレス軽減にもつながります。
【代謝を助ける栄養素】
牡蠣にはダイエットを効率的に進めるために欠かせない栄養素が豊富に含まれています。特筆すべきは亜鉛です。亜鉛は新陳代謝を活発にし、エネルギーの消費を促す働きがあります。また、タンパク質の合成を助けるため、筋肉を維持しながら脂肪を燃焼させたいときに役立ちます。
さらに、タウリンという成分も豊富です。タウリンは肝臓の働きを高めたり、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らすサポートをしたりします。その他にも、貧血を防ぎ代謝の低下を抑える鉄分や、ビタミンB群も含まれており、痩せやすい体作りを内側から支えてくれます。
【太らない食べ方の工夫】
調理方法によってダイエット効果は大きく変わります。最もおすすめなのは、生食や蒸し牡蠣、焼き牡蠣です。これらは余分な油を使わないため、素材本来の低カロリーさを活かすことができます。
一方で、牡蠣フライなどの揚げ物は衣が油を吸い、糖質と脂質が急増するため避けたほうが無難です。また、食べる際にはレモンをかけるのが良いでしょう。レモンに含まれるクエン酸やビタミンCは、牡蠣に含まれる亜鉛や鉄分の吸収率を高める効果があります。
【適量を守る重要性】
体に良いからといって、食べ過ぎには注意が必要です。牡蠣はプリン体を含むため、過剰摂取は痛風のリスクを高める可能性があります。また、亜鉛の摂りすぎも体調不良の原因となることがあります。
さらに、生食の場合はノロウイルスなどの食中毒リスクも考慮しなければなりません。体調が優れないときは十分に加熱してから食べるようにしてください。1日あたり5個から6個程度を目安に、バランスよく食事に取り入れることが成功の秘訣です。

本記事はBLUEM代表の佐藤元紀が監修しています。新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科卒。健康運動指導士、健康運動実践指導者の資格を取得し、豊富な指導経験と独自のトレーニング哲学で多くの顧客の理想的な体型維持をサポートしています。安心・正確な情報提供に努めています。





