
食後の血糖値の急上昇は、体への負担が大きいだけでなく、長期的な健康にも影響を及ぼします。血糖値を緩やかに上昇させるためには、食事の摂り方だけでなく、どのような食材を選ぶかが非常に重要です。ここでは、血糖値のコントロールに役立つ、おすすめの食材を5つご紹介します。
【食物繊維】
血糖値の急上昇を抑える鍵となるのは、食物繊維です。食物繊維は消化吸収を遅らせる働きがあり、糖が血液に取り込まれるスピードを緩やかにしてくれます。特に水溶性食物繊維は、ドロドロのゲル状になって糖質の吸収を妨げるため効果的です。
【きのこ類】
おすすめ食材の筆頭はきのこ類です。しめじ、えのき、舞茸など、どの種類もカロリーが低く、食物繊維を豊富に含んでいます。特に水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をバランス良く含んでおり、食事のかさ増しにもなるため満腹感を得やすく、食べ過ぎ防止にも繋がります。
【海藻類】
海藻類もまた、血糖値対策に優れた食材です。わかめや昆布、もずくなどに含まれるぬめり成分は、水溶性食物繊維の一種であるアルギン酸やフコイダンです。これらが胃や腸の中で糖質を包み込み、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。味噌汁や和え物など、日々の食卓に取り入れやすいのも利点です。
【酢と油】
食材ではありませんが、調理に酢や良質な油を使うことも有効です。食事に酢を少量加えることで、胃の排出速度が遅くなり、結果的に血糖値の上昇が緩やかになると言われています。また、オリーブオイルなどに含まれる脂質も、消化の時間を長くすることで糖質の吸収を穏やかにする助けになります。ただし、油は高カロリーなので摂りすぎには注意が必要です。
【ナッツ類】
手軽に食べられるナッツ類もおすすめです。アーモンドやくるみは、食物繊維に加えて良質な脂質やタンパク質を含んでいます。これらは消化に時間がかかるため、食事の前に少量食べることで血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。ただし、塩分や油分が添加されていない素焼きのものを選ぶようにしましょう。
血糖値の急上昇を抑えるためには、これらの食材を積極的に取り入れ、主食であるご飯やパンよりも先に食べる「ベジファースト」を意識することが大切です。日々の食事を少し工夫するだけで、健康的な体づくりにつながります。

本記事はBLUEM代表の佐藤元紀が監修しています。新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科卒。健康運動指導士、健康運動実践指導者の資格を取得し、豊富な指導経験と独自のトレーニング哲学で多くの顧客の理想的な体型維持をサポートしています。安心・正確な情報提供に努めています。





